富山ガラス造形研究所創立30周年記念展
未来へのかたち 会場デザイン
多種多様なガラス作品が一堂に会する企画展において、「透明でなく柔らかい」曲線の壁を用いて、30年の富山ガラス研究所の活動をつなぎ合わせる空間にした。
かつての集落の石垣を活かした畑の中に建つ、この地域特有の形をした屋根のレストランです。渓谷の豊かな自然や、オープンキッチンでのシェフの所作、消滅集落のかつての姿、全てを身近に感じられる、親密な空間を作りました。
実家に隣接した郊外の広い敷地を最大限活かすため、親世帯の敷地を単なる隣地として扱うのをやめて、2つの土地を合わせた大きな敷地に2つの家と庭を配置する、という考え方で庭と家の位置関係をデザインしました。
劇場のホワイエにて、1日中様々なパフォオーマンスを楽しめるイベントの会場構成。小規模なパフォーマンスを気楽な環境で楽しんで欲しいというイベント主旨に合わせ、ホワイエやロビーに升席や立食エリアなど様々な観覧の場所を設けた。
墓じまいが進む地域で、古くから菩提寺となってきたお寺に設置された納骨ロッカー。静粛でありながら親しみやすく、長時間滞在できるような慰霊空間とするため、長テーブルや障子で空間を整え、天井には、建物の特徴となっている軽快な化粧垂木を現代的に翻訳して設えました。
80年代に富山駅北口に建設されたビルの一角をリノベーションしたゲストハウス。断続的に再開発が進む「駅裏」地域の中で、少しくすんだ存在となっていたビルの、昭和の雰囲気を残しつつ、観光やビジネスの滞在者が、気軽に宿泊できるゲストハウスにリノベーションしました。
車のショールームの改修。自宅の庭先のようなアウトドアゾーンと、落ち着いたリビングゾーンの2つの性格を持った空間を設け、その間を透過性のある飾り棚で仕切っています。普段の生活に近いスペースの中で、自分にとってのカーライフを感じられるショールームです。
富山県朝日町の結婚式会場構成 木造体育館の雰囲気を残しつつセレモニーの空間を作るため、オーガンジーで客席をつつみ、自然豊かな朝日町にちなんで色とりどりの木々の葉っぱを散りばめました。
富山市の公共施設「市民プラザ」におけるクリスマスの飾り。レーザーカッターで切り出したパーツをリングでつなぎ、日常の中の、静かでやさしい家族のクリスマスをイメージした飾りを作りました。
屋外の広い会場を活かした展示とするため、巡って歩きたくなるような、ランドスケープのような展示会場とした。また、設営は展示者の手で行うため、身近な部品で簡易に組み立てられるものを利用した。
家族構成やライフスタイルの変化に合わせ、住み手が家具などによって生活をアレンジすることを想定して、内装はコンクリートの躯体を生かした最小限のシンプルなものとした。
仮設の木製ジャングルジム。三角形のユニットを林立させることで、お互いの関係性や間のスペースが生まれ、ブリッジで渡り歩けるような形状としました。雪国特有の雪吊りや立山連峰のようなデザインとし、まちの日常に溶け込む、とやまらしいデザインとしています。
既存建物には極力手を付けず、デリのためにデザインした家具(スツール)を積み上げ、新しい要求用途に空間を適応させました。スツールの配置は、既存建物の特徴である視線の抜ける広がりを残しつつ、居心地良くくつろぎながら料理を楽しめるような、囲まれたスペースを作っています。
中小規模の建物が立ち並ぶ複雑な周辺環境との連続性を持たせるため、外壁を部分的にもう一枚重ねることによって、階や方角によって開き方の異なるバルコニーや、玄関ポーチなどの半屋外空間、陰影のある外観を作りました。外壁には表情のあるモザイクタイルを用いることにより、距離によって異なる印象になるようにしています。
築30年の木造住宅のリノベーションです。接客のためのスペースが多く、パブリックな部分の多い家です。
施主のご要望により接着剤や塗料、断熱材など、下地に至るまで揮発性の材料をほとんど使わずに作っていますフルリフォームにもかかわらず、家の中の空気は外と変わらずさわやかです。住環境の改善をこえて、分子レベルの公共性を感じています。
富山駅内に季節ごとの飾りを作るエキナカデコレーション。立山杉の樹林や立山連峰の山影のようなヒンメリユニットを下地に、イベントに合わせた装飾を飾ります。
大手モールが理想に掲げる「トランジットモール」を可視化する構成にしました。
お祭りの催しの周りに配置した、ちょっとだけ立ち止まれる場所です。約550個の四角形をばらまいた長さ300メートルの広場(スクエア)で、市街地ど真ん中ならではの賑わいと日常の風景とが、ギュッと凝縮された姿を表現しました。